5. MetaTrader 4でバックテスト(3)

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1. MetaTrader Strategy Tester

MetaTraderでバックテストを行う際には、MetaTrader Strategy Testerという機能を使います。

MetaTraderを起動させるには、まず"View > Strategy Tester"を選択します。(Ctrl+R)

MetaTrader Strategy Tester

このような画面が表示されるはずです。

  1. Strategy Testerをクリックすると、下の部分が表示されるようになります。
  2. ここでテストする戦略(Expert Advisor)を選択します。ここでは最初から付属しているMACD Sampleを使用します。
  3. Symbol(通貨ペア)を決定します。通常はアクティブなチャートの通貨ペアが表示されます。
  4. Model: Every tickがもっとも正確なシミュレーション結果を出します。
  5. From, To: 戦略をテストする期間を選択します。
  6. Period: 時間軸を選択します。通常はアクティブなチャートの時間軸が表示されます。
  7. Expert properties ボタンをクリックすると、戦略の各パラメータを変更することができます。
    ここではデフォルトで動作させますので、変更の必要はありません。
  8. 最後にStartボタンをクリックして、テストを実行します。しばらく時間がかかる場合があります。

2. テスト結果を見てみる

以下が、$1,000MACD Sample の戦略で取引した時の軌跡を示したグラフです。

MACD Sample Report

・・・うーん、このプログラム、まだまだ改善の余地がありそうですね(笑)
180回程度トレードを行った結果、最初の所持金はおよそ$100まで下がっています。
このようにグラフは、一番直感的にテスト結果を判断できる材料といえるでしょう。

次に、Reportタブを開いてみます。

MACD Sample Report

上の画像では少しみづらいですが、Total net profit (総純益)の欄には-903.31と表示されています。
これはすなわち、実際に同じ期間でこの戦略を使った場合、$903.31の損失が発生したことを意味します。
その他にもこの画面にはドローダウンなど、いくつか重要な指標が表示されていますが、詳しくは後の章に譲ります。

ちなみにResultタブでは一回一回の取引Journalタブではそれぞれの取引の際の備考が表示されます。

3. Expert PropertiesとInitial Deposit

先ほどの例では、$1,000MACD Sampleで運用した例を示しましたが、最初の資金の量を決めるには、Expert Propertiesの値を調整する必要があります。 (1章の7番)

Expert PropertiesウィンドウのTestingタブを開いた後、Initial Deposit(初期資金量)の欄に投入予定の資金量を記入しましょう。