MetaTraderでFX自動売買研究所
FX自動売買システムトレードを行う方法を解説
FX為替市場レビュー
【東京市場】ドル円、2週間ぶり89円台乗せも
週明け12日の東京市場は、ドル円が2週間ぶりに89円台に乗せた。前週末のNY株式市場は小高く引けたが日経平均は売られて始まった。しかし、次第に買い戻しが優勢となった。アジア株が堅調に推移している。週末の参院選で与党民主党が過半数を得られない大敗となったことが、素直に円売りにつながったとの指摘もあった。また、米ウォルマートのサムライ債発行の見通しなどドル買いを連想させる材料もあった。ただ、日経平均は引けにかけて再び売られると、ドル円の89円台維持は困難になった。
クロス円は神経質に振れた。序盤はリスクに敏感な資源国通貨が堅調だった。豪ドル円は78円台乗せ、カナダ円は86円台前半へと水準を上げる場面があった。アジア株高によるリスク選好の反応が色濃かった。週末に発表された6月中国貿易統計で、原油輸入量が予想以上だったことを評価する見方もあった。一方、欧州通貨の動きには冴えない面もあった。ユーロ円は112円台乗せ、ポンド円は一時134円乗せとなったものの午後には伸び悩んでいる。欧州ストレステストに関する不透明感もあった。午後に入ると動きが一変、日経平均が下げに転じると堅調だった豪ドル円も77円台半ばへと反落、午前の上げを消している。ただ、前週末の雇用統計が予想外の強さだったカナダドルは下げ渋っている。カナダ円は86円台を維持している。
◆ドル相場は買い優勢、前週末の調整を引きずる
ユーロドルは軟調だった。1.26台半ばでの揉み合いから1.25台後半へと軟化。ポンドドルも1.50台後半から1.50近辺まで水準を下げた。市場では23日に詳細が公表される欧州ストレステストが話題になっている。独シュピーゲル誌にドイツ国債にもヘアカットが適用される可能性、と伝わったことがユーロ売り材料との見方もあったようだ。ただ、ユーロポンドではそれほどユーロ売りには傾いていない。ユーロ独自の動きというよりは、前週末の海外市場でドル売りへの巻き返しが強まった影響を引きずっているようだった。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)
【NY市場】欧州通貨に調整売りも、売買見送りムード強い
9日のNY市場ではユーロやポンドが下落したほかは、値動きは目立たなかった。株高、資源高、米利回り上昇など、リスク選好的な背景は整っていたものの、週末のため円売りやドル売りの反応は乏しかった。来週から第2四半期の米企業決算が本格化するほか、10日には中国の貿易収支が発表されることから、売買見送りムードが強かった。
ただ、ポンドドルは最近のボックス(1.5080-1.5240)下限を下抜けた上、6月8日以降の上昇チャネル下限(1.5058)にさしかかった。ポンドドルの反発基調が崩れたとまでは言えないが、ポンドはリスクに敏感な通貨だけに、悲観論がやや後退しているなかで不穏な動きともいえる。この日、ユーロに対してもポンドは売られ、ユーロポンドは6月1日以来の高値をつけた。
◆クロス円は高安まちまち、ドル円に動意無し
ドル円は88.40-67辺りでもみ合い。終盤にかけて米株式市場で買いが強まると円安の反応も見られたが、値動きはごくわずかだった。クロス円は高安まちまち。ユーロ円は112円台前半から111.52辺りへ下落後、112円ちょうど前後へ水準を切り上げた。ポンド円は対主要通貨でのポンド売りを受けて133.21辺りまで下げ幅を拡大した後、133円台中盤へわずかに戻した。カナダ円はカナダ雇用統計発表後の上げ幅を維持し、88円台後半で推移。
ユーロドルは1.2683辺りから1.2608辺りまで下落。このところの上昇を受けて、利益確定の売りが入った。売り一巡後は1.2633-49辺りでもみ合い。ポンドドルはストップを絡めて1.51台後半から1.5050辺りまで下落した。ユーロポンドは0.83台中盤から0.8397辺りまで上昇し、6月1日以来の高値をつけた。ドルカナダは強いカナダ雇用統計後のドル売り・カナダ買いが一服し、1.0295-1.0337辺りで推移。
(Klugアナリスト 谷口英司)
【ロンドン市場】方向感のない動き続く
9日前半のロンドン市場は方向感のない動きが続いた。ドル円は88.50を中心に上は88.70、下は88.30水準の間で上下動する動き。ただ、欧州通貨を中心に利食い売りが優勢だったようで、クロス円はNY時間にかけて下値模索の展開となった。
ここ数日、NY株価の反転をきっかけに、市場の警戒感は緩んでいる。ただ、きょうのNY株式市場は来週から本格化する企業決算発表を前に利食いの動きも想定され、為替市場も短期筋の手仕舞いが出ていた模様。ユーロドルも序盤は1.27台に乗せていたものの続かず、1.2650近辺まで値を落とす動き。
◆強い雇用統計にカナダ買い
きょう発表になった6月のカナダの雇用統計は予想外に強い内容となった。雇用者数は9.32万人増と予想(2万人)の4.6倍超で、失業率も7.9%と8.0%を下回っている。米経済への懸念もあり、連続利上げ観測が一旦後退していたカナダだが、本日の雇用統計は再度、期待感を高める内容となった。次回のカナダの政策金利は7月20日に予定されている。カナダ円は85円台後半まで上昇。
◆値ごろ感はあるが、90円をターゲットとした動きもできず
ここ数日、ドル円は上向きの動きが優勢となっているが、本日は、どうも方向感が定まらない。金融機関の業績見通しをきっかけに、NY株価が下げ止まったことから、買戻しの動きは出ているものの、この先の上値には自信を持てないといったところか。
ドル円に関しては、確かに下げ過ぎ感もあり、押し目を拾いたい水準にはある。しかし、来週以降の米決算発表を機に、逆に景気の先行きに対して、再び警戒感を強める可能性も否定できず、その場合、80-85円へのレベルシフトも想定される。なかなか90円をターゲットとした動きもできずにいるようだ。
最近の市場は、景気の先行きに対して、やや悲観的過ぎるようにも思われる。ただ、市場の動きは市場が決める。仕方がないところではある。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)
【東京市場】アジア株上昇で円安に
週末の東京市場は円安方向に振れた。ドル円は88.70付近まで上昇、海外市場の高値88.65レベルを突破した。クロス円もジリ高となり、ユーロ円は112.55付近、豪ドル円は77.80付近まで上昇した。アジア株の上昇がリスク選好の円売りを誘った。きょうは実質的なゴトウビに当たるため、市場では仲値に絡んだドル需要も取り沙汰されていた。11日の参院選に対する警戒感で日経平均は一時下げに転じたが、アジア株に連れ高となる形で持ち直している。
◆アジアで利上げ相次ぐ、韓国は2.25%へ
きょうは韓国中銀が政策金利を0.25%引き上げ、2.25%にすると発表した。市場では据え置き予想が優勢で、利上げは予想外の措置だった。総裁は成長率は平均を上回る可能性があると述べていた。きのうはマレーシア中銀が政策金利を0.25%引き上げ、2.75%としたばかり。マレーシアは3月、5月、7月と今年に入って3回連続で利上げに踏み切っており、金融刺激策の解消を進めている。
(Klugアナリスト 鈴木崇浩)
【NY市場】米雇用関連指標に円安の反応、午後は方向感限定
8日のNY市場では、米新規失業保険申請件数や米失業保険継続受給者数の結果を受けて、円安やドル安基調が維持された。ユーロドルは5月12日以来に1.27台へ上昇。米主要株価指数は伸び悩む場面もあったが、終盤にかけて買いが再び強まった。原油も続伸して終了。ただ、方向感のある動きはNY午前に限られ、午後は方向感の乏しい通貨ペアが多かった。
米新規失業保険申請件数は2.1万件減の45.4万件となった。米失業保険継続受給者数は441.3万件人となり、2008年11月以来の低水準をつけた。市場予想は460.0万人だった。
◆ユーロドル、5月12日以来となる1.27台へ上昇
ドル円は米新規失業保険申請件数や米失業保険継続受給者数の結果を受けて、88円ちょうど辺りから88.63辺りまで上昇し、この日の高値をつけた。終盤にかけては88円台前半を中心にもみ合い。ユーロ円は111.31辺りから、112.50辺りまで上昇後、112円ちょうどを挟んで小動き。
ユーロドルはドル安基調が継続した中、1.2702辺りまで上昇し、オプションバリアーを突破した。その後、1.2652辺りまで押し戻される場面もあったが、米株式市場で再び騰勢が強まると、ストップを絡めて1.2711辺りまで上値を伸ばした。この日のトリシェECB総裁の会見では、特に手掛かりは得られなかった。ポンドドルはロンドン午前の流れを引き継いで1.51ちょうど付近まで下落後、1.51台中盤まで戻した。ドルカナダは1.04台中盤から1.0378辺りまでドル安推移後、1.0461辺りまで反発し、NY序盤の水準へ往来。終盤にかけては1.04台前半で取引された。
(Klugアナリスト 谷口英司)
【ロンドン市場】円相場は短期筋の利益確定売も
8日前半のロンドン市場、序盤は円相場は短期筋の利益確定の動きが優勢となった。市場の警戒感も一服し、東京時間には円売りの動きが強まったが、ロンドン時間に入ると、その動きも一服。
ECB理事会、トリシェ総裁会見や、英中銀の政策金利の発表を控えていたこともあって、調整の動きが中心。特に材料も無くドル円、クロス円は値を下げていた。
しかし、NY時間に入って新規失業保険申請件数が予想よりも良好な内容となったことで反転している。
英中銀、ECB理事会とも据え置きとなり、特に反応は無かった。
また、ポンドの売りが目立っていた。きょう発表になったハリファクス住宅価格が予想外に弱かったことをきっかっけに、利益確定売りが先行。ポンドドルは1.52台から1.51台前半まで下落している。
◆猛攻凌ぎ結果に結びつく ただ、ここからが本番
ドル円はロンドン時間に入って利益確定売りが優勢となったが、88円台は維持している。
前日はショート勢の猛攻で、87円割れ寸前まで追い込まれていたが、何とか凌いでいた。その努力が実ったのか、東京時間にロング勢が一気に巻き返している。もともと値ごろ感もあり、輸入筋や機関投資家、また個人投資家の押し目買いが散見されていたが、株価の戻りで、その勢いが一気に高まったと言えよう。
ただ、リバウンド相場となるかどうかは、ここからが本番。
きょうの上昇で、10日線(88.25付近)の水準を回復。リバウンド気運は高まってきたが、上値には輸出企業の売りや警戒心の強いショート勢が手薬煉を引いて待ち構えている。まずは、それらの攻撃を振り切り、10日線の水準を維持できるかどうかが鍵。
目先の目標は89.10と89.50。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)
【東京市場】円一段安、株高・豪雇用統計で
8日の東京市場では海外市場の流れを引き継ぎ、円安が進んだ。ドル円は7月2日以来となる88円台、ユーロ円は6月22日以来となる112円台に乗せた。米国株が大幅続伸したことでアジア株が買われ、リスク選好の円売りが広がった。日経平均は一時270円近く上昇した。クロス円では豪ドル円の上昇が著しい。豪ドル円は6月29日以来となる77円台を回復。東京市場での上げ幅は1円半に達した。この日発表された6月の豪雇用統計が好調だったことが材料。豪ドル円の上昇にドル円やクロス円が連れ高となる場面もあった。ドル円以外ではドル売りが優勢だった。ユーロドルは1.26台後半まで買われ、5月17日以来となる1.27台に接近した。
◆豪利上げ期待再燃、雇用統計で
きょう発表された6月の豪雇用統計は予想以上に好調だった。雇用者数は4.59万人増と市場予想の1.5万人増を上回ったほか、失業率は5.1%と市場予想の5.2%を下回った。雇用者数の増加は4ヵ月連続。発表後は国債が売られ(利回り上昇)、金利先物市場で豪中銀の利上げを織り込む動きが強まった。市場では豪中銀が8月の会合で利上げに踏み切る可能性も取り沙汰されており、金利面で豪ドルを押し上げる原動力となっていた。
ただ、利上げ期待はやや行き過ぎの感も否めない。豪中銀は今週6日の会合で政策金利の据え置きを決めたが、声明は欧州経済の不透明感や金融市場の混乱に触れるなど慎重だった。市場は豪中銀の次の一手を判断する材料として7月26日の生産者物価指数(PPI)や28日の消費者物価指数(CPI)に注目している。
(Klugアナリスト 鈴木崇浩)
【NY市場】株高で円安・ドル安、ダウ平均は大幅続伸
7日のNY市場は円安・ドル安。来週から本格化する米決算発表を控えて、米株式市場が堅調に推移したことが背景。ダウ平均の上げ幅は270ドル超となった。金や原油など主要なコモディティも買われたため、資源国通貨の上げも目立った。超長期ゾーン中心に米利回りも上昇し、典型的なリスク選好パターンだったといえる。ただ、株高・資源高以外に手掛かりは見当たらなかった。
この日、欧州銀行監督者委員会(CEBS)は、ストレステストは91行を対象に実施すると発表した。ストレステストは銀行ごとの結果と、まとめられた結果を23日に公表するとしている。このほか、ブルームバーグが関係筋の話として伝えたところによると、ストレステストでギリシャ国債を評価する際の割引率は17%、スペインについては3%が適用される模様。
◆円は全面安、株高止まらず円売り誘われる
ドル円は87.05-35辺りでのもみ合いが続いた後、87.76辺りまで水準を切り上げた。米主要株価指数の上げが止まらず、ショートカバーが誘われた。クロス円は、NY昼頃に調整売りが入る場面もあったが、米株式市場の上昇を受けて堅調に推移。ユーロ円は109.50辺りから111円ちょうど付近まで、ポンド円は131.65辺りから133.34辺りまで上昇し、それぞれこの日の高値を塗り替えた。豪ドル円は資源高も手掛かりとなり、74円割れから76円ちょうど辺りまで上値を伸ばした。
ユーロドルは1.2562辺りから1.2664辺りまで上昇。NY昼過ぎに調整売りに押される場面もあったが、株高やユーロポンドの反発を受けて堅調に推移した。ポンドドルは1.51ちょうど辺りから1.5218辺りまで買われた。ドルカナダは、弱いカナダIvey購買担当者景況感指数に一時反応したものの、1.06ちょうど辺りから1.0474辺りまでドル安・カナダ高推移。
(Klugアナリスト 谷口英司)
【ロンドン市場】リスク回避的な動き続く
7日前半のロンドン市場はリスク回避的な動きが優勢で始まった。ドル円は87円割れを目指す動きとなり、ユーロドルも1.25台半ばに下落している。前日のNY株式市場が期待したほど上昇しなかったことから、アジア、欧州株とも軟調に推移し、市場全体はリスク回避的な雰囲気が強まった。ただ、NY時間に入る前には売りも一服し、ショートカバーも出ている。
ドル円は87円割れを試す動きとなったが、オプション絡みの防戦買いなどもあり、何とか87円台を防衛している。ユーロドルも1.2550のサポート水準を維持した格好。
◆ユーロ円は10日線付近 ブレイクなら年初来安値も下に
ユーロ円はじり安の展開となり、一時109.30近辺まで下落する場面も見られた。10日線が109.70近辺に着ており、その水準まで戻しているが、現在の水準をブレイクするようなら、108.00付近にあるボリンジャーバンド(21日・2標準偏差)下限に到達後、6月29日につけた年初来安値107.30が視野に入ることも想定される状況に来ている。
◆前日のスペイン債入札で中国も保有か
スペインの一部報道で、前日実施された60億ユーロ規模のシンジゲート団によるスペイン10年債の入札で、中国人民銀行が全体の9%保有したとの報道が流れていた。その報道では全体の66%を非居住者が占めている。このことについてスペイン財務省は言及を控えていた。
もし事実ならば、中国の外貨準備運用の一環と思われ、きのう、中国国家外貨管理局は欧州市場は中国の外貨準備の主要な投資先の一つであるとも強調し、ユーロ建て資産への投資を続ける方針を改めて表明していたが、それを裏付ける事象ではある。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)
【東京市場】株安で円買い
7日の東京市場は円高方向に振れた。ユーロ円は109円台後半、豪ドル円は73円台後半まで売られ、6日の海外市場での上げ幅を消した。ドル円はクロス円に連れ安となり、87円台前半まで軟化した。日経平均が一時100円超下落するなど日本株の下げがリスク回避的な円買いを誘った。きのう発表された6月の米ISM非製造業景気指数が市場予想を下回ったため、市場では米国景気の先行きに慎重な見方が広がっていた。
◆中国国家外為管理局、米国債市場は中国にとって引き続き重要
きょうも中国国家外為管理局(SAFE)の発言が伝わっている。SAFEはウェブサイトで金は外貨準備の主要投資対象にならない、米国債市場は中国にとって引き続き重要、米国は金融緩和策から適切に脱却できるよう望むなどと述べていた。きのうはSAFEが欧州は問題を克服できると発言、ユーロ買いを誘う場面があった。ただ、きょうは決め手に欠ける内容で為替市場の反応は軽微だった。
(Klugアナリスト 鈴木崇浩)
【NY市場】株価眺めて次第にリスク回避ムードへ
6日のNY市場では、市場予想を下回る米ISM非製造業景気指数を受けてドル売りとなった。ロンドンフィックスでのドル売りフローも観測された。その後、上昇して始まった米主要株価指数が上げ幅を消すと、ポンドや資源国通貨を中心に円買いやドル買いが強まった。NY原油も6営業日続落し、米利回りも各ゾーンで低下するなど、シンプルなドル売りの展開の後、リスク回避的なムードが広がった格好。
この日発表された6月の米ISM非製造業景気指数は53.8となり、景気判断の分岐点である50を上回ったものの、市場予想と前回値を下回った。本指数の内訳の雇用指数は49.7。前回(5月)は50.4で07年12月以来に50台を回復したが、今回はサービス業の雇用回復の脆弱さを改めて確認する結果となった。
◆ユーロのショートカバーは継続、ドル円は安値圏へ反落
ドル円は87円台終盤から87.33辺りまで下落し、この日の安値を更新した。弱い米ISM非製造業景気指数や米利回り低下に圧迫された。下げ一服後は87円台中盤を中心にもみ合った。ユーロ円はドル円の下落とユーロドルの上昇に挟まれ、110.11-82辺りで方向感無く推移。ポンド円は米株式市場が上昇幅を消したことで133円台中盤から132.25辺りまで反落。
ユーロドルは弱い米ISM非製造業景気指数やユーロポンドのショートカバーを受けて、1.2564辺りから1.2661辺りまで上昇。上げ一服後は1.26台序盤まで押し戻された。ポンドドルは米ISM非製造業景気指数を受けて、1.51台後半から1.5226辺りまで上昇後、1.5129辺りまで反落。ユーロ買い・ポンド売りや米株式市場の冴えない展開がポンドドルの重しとなった。ドルカナダは1.0486辺りまで下落後、1.05台中盤まで戻した。
(Klugアナリスト 谷口英司)
【ロンドン市場】警戒感一服もNYの動向見極め
6日前半のロンドン市場は警戒感が一服し、アジア市場の流れを引き継ぐ格好となった。円相場は円売りの動きとなり、ユーロドルも買いが優勢となった。しかし、ドル円は88円、ユーロドルは1.26の壁に、それぞれ上値を抑えられている。米雇用統計を通過し、連休明けのNY市場の反応を見極めたいという雰囲気も強かったようだ。
◆警戒感一服も、欧州金融機関への不安は根強い
本日の市場は警戒感が緩んでおり、ユーロも買戻しが優勢となった。しかし、インターバンクでは依然として欧州金融機関への不透明感は続いている。英銀行協会から発表になったユーロの3ヵ月物LIBOR(ロンドン銀行間貸出金利)は0.74%と上昇が続いている。信用リスクを計る目安として使われる、LIBOR とOIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ) の金利差はOISの大幅上昇により縮小していたが、懸念は根強い。
月内にも結果が公表されるとも言われている欧州金融機関のストレステストについて、ノワイエ仏中銀総裁やサルガド・スペイン財務相から、自信を覗かせる発言も伝わっていたが、特にそれ自体の反応は限定的だった。
◆スイス、きょうのCPIの結果に介入復活の見方も
きょうはスイス売りが目立っていた。ユーロスイス1.33台後半に上昇している。きっかけは、きょう発表になった6月の消費者物価(CPI)が予想外に弱かったこと。
この予想外に弱いCPIに、スイス中銀のスイス売り介入復活の可能性も考えられる。スイス中銀は1年間にわたって大量のスイス売り・ユーロ買い介入を実施していたが、6月17日の会合では、デフレリスクがほぼ解消したとして、事実上介入方針を撤回している。実際、きょう発表になった6月のスイスの外貨準備高も2258億フラン(前回2320億フラン)に減少していた。介入方針を撤回以降、スイス買いが強まり、ユーロスイスは一時1.30台後半まで下落していたが、きょうのCPIを見た限りにおいては、スイス中銀が、再びデフレリスクを意識し始めてもおかしくはない数字ではある。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)
【東京市場】往って来い、中国に翻弄
6日の東京市場は往って来いの展開。きょうは中国関連の材料に翻弄された。早朝は中国の不動産市場崩壊説、中国の日本国債の購入拡大観測などで円高に振れた。ドル円は87円台後半から87円台前半、豪ドル円は73円台後半から72円台後半、ユーロ円は110円近辺から109円台前半まで下げた。この間、ユーロドルは1.25台前半から1.24台後半まで下落するなどドル円以外ではドル買いが優勢だった。
ただ、中国株がプラスに転じるとリスク回避的な円買いは一服した。午後には豪中銀の金利発表を無難に消化したこと、中国国家為替管理局が欧州は問題を克服できると楽観的な見方を示したことでショートカバーが加速した。午後のユーロドルは1.25台後半まで買われ、この日の安値から80ポイント近く反発した。日本株もほぼ同様の展開。日経平均は一時180円近く下げたが、午後には90円近く上昇するなど荒っぽい値動きだった。
◆豪中銀、声明は決め手欠く
豪中銀はきょう、政策金利を4.50%で据え置くと発表した。据え置きは2ヶ月連続で、市場予想通りの措置だった。声明文は中国の成長減速、欧州経済の先行き不透明感、資金調達市場の一部ひっ迫に振れるなど景気に慎重なトーンが目立った。ただ、市場の一部で懸念されていた利下げを連想させるキーワードは盛り込まれていない。豪ドルは金利発表直後の取引で軟化したが、その後はジリ高に転じるなど声明文に対する反応は複雑だった。
(Klugアナリスト 鈴木崇浩)
【ロンドン市場】動意薄の中、ポンドに利益確定売り
5日のロンドン市場、NY市場が独立記念日の振り替えで休場ということもあり、全体的に同意薄の展開となった。そのような中で、ポンドが軟調な値動きをしている。きょう発表になった先英CIPS非製造業PMIが予想を下回ったことが材料。ポンド円は132円台半ばまで下落。対ユーロ、対ドルでもポンド安が目立った。先週、強含みで推移していたこともあり、利益確定売りの格好の材料となったようだ。
一方、円相場はポンド円の下げに連れられる格好で、ユーロ円などにも軟調に推移し、ドル円も値を落とす動きとなった。
◆評価は明日から
米景気の先行き不安感が強まっている中、先週末に雇用統計発表を迎え、結果は失業率は低下したものの、民間部門の雇用は予想ほど伸びておらず、NY株式市場も序盤はネガティブな反応を見せた。しかし、終盤になって買戻しの動きも出ている。
決してポジティブではないが、非常にネガティブというほどでもない。しかし、下期の成長は上期と比較すると緩む可能性も感じさせる内容ではある。
評価は今週のNY株式市場等が決めることになるが、その評価に従って、為替市場も、もうしばらくユーロの戻りを試すのか、それとも、再びドル買いに戻るのかを決めることになろう。よって評価は明日以降であり、きょうは様子見というところ。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)
【東京市場】円買いは一服、日本株堅調で
週明け5日の東京市場は、落ち着いた取引が続く中で円安の傾向がみられた。前週末の米雇用統計はほぼ予想通りの弱い結果で米株も小安く取引を終えた。週明け早朝の取引ではやや円買いの動きもみられたが動きは小幅に留まった。日経平均など日本株が堅調に始まると円買いムードは後退。5・10日の外貨需要も加わり円相場はじり安の展開となった。ドル円は88円近辺へと上昇した。きょうのNY市場が米独立記念日の振り替え休日となることで市場には様子見気分が広がった。ユーロドルは1.25台前半でこう着、前週末NY市場終値近辺で推移した。ユーロ円も110円近辺から110円台前半での静かな取引が続いた。中国株が金融機関への規制報道などで軟化したが、リスク回避の動きは特段みられなかった。
◆調整主導、資源国通貨が堅調
ユーロドルやドル円が静かな取引となる一方で、資源国通貨は堅調に推移した。米雇用統計を通過し、NY市場が休場となることから取引量の減少を嫌ってのポジション調整との見方があった。前週はユーロ買い・資源国通貨売りが強まった経緯がある。明日は豪中銀政策金利発表も控えており、イベントを控えて調整が入り易いタイミングでもある。カナダドルにとっては原油が小高く推移したことが支援。豪ドルにとっては朝方発表されたAIGサービス業指数が上昇したことや豪企業への買収報道などが好感された面もあった。あすの豪中銀政策金利は据え置き予想が大勢だが、声明での強気な内容を期待するセンチメントもあった模様。豪ドル円は73円台半ばから74円台を回復、カナダ円は82円台前半から83円台乗せと底堅かった。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)
【NY市場】雇用統計で乱高下、方向感は今ひとつ
2日のNY市場はポジション調整が中心。米雇用統計の発表直後は乱高下が目立ち、ドル円は87円台前半から88円台前半、ユーロ円は109円台半ばから110円台半ば、豪ドル円は73円台半ばから74円台後半で振幅した。一方、ユーロドルは1.25台半ばから1.26台前半まで上昇。この動きが波及してドル円以外の主要通貨がドル安に振れる場面があった。
ただ、全体的な方向感はハッキリしなかった。早朝の売買が一巡すると、ドル円は87円台半ばから87円台後半で揉み合いに転じた。米国株の下げでクロス円が円高に振れる場面もあったが、概ね米雇用統計発表後のレンジ内での値動きだった。NY時間午後に入るとユーロドルは1.25台前半まで反落、午前の上げを帳消しとする場面があった。
注目の米雇用統計は雇用者数が予想並み、失業率が予想外の改善を示すなど第一印象はまずまずだったが、民間雇用、平均時給など中身は期待外れの結果に終わっている。
◆雇用統計、中身は期待外れ
きょう発表された6月の米雇用統計はやや決め手に欠けた。注目度の高い非農業部門雇用者数(NFP)は12.5万人減と市場予想の13万人減とほぼ一致、失業率は9.5%と市場予想の9.8%を下回るなど第一印象はまずまずだった。ただ、肝心の中身は期待外れに終わっている。6月は国勢調査で雇われた政府の臨時職員が22.5万人減少しているが、今後の雇用創出の鍵を握るとされる民間雇用者数は8.3万人増と市場予想の11万人増に届かなかった。失業率の改善は労働参加率の低下(職探しを諦めた人々が増加)によるもの。実態として雇用情勢が改善しているとは言い難い。
このほか、平均時給が前月比-0.1%と予想外の減少を示した点も気がかり。インフレ体質の米国ではこれまで、賃金上昇は当たり前と受け止められてきた過去がある。普段話題になることは少ない指標だが、今回の結果は所得の低迷で個人消費が伸び悩む可能性を示唆していた。ダウ平均は当初、やや買い優勢で始まったが、雇用統計の中身が精査されるにつれ、120ドル近く下落する場面があった。景気の二番底が懸念される最悪の事態は回避されたが、米国経済に対する不透明感が払拭されるまでには至っていない。結論は翌週に持ち越しとなりそうだ。
(Klugアナリスト 鈴木崇浩)
